6月の更新しました。

更新日:3 日前

①「浄土真宗の歴史について」37掲載。 ②「本願の仏道」5-1~5-3掲載。 はじめて読む人の三淘和讃 番外編2投稿。


今月も遅くなり、申し訳ありません。

 これは随分前に読んだ本だが、1959年に水俣病をチッソが海川に排出した工業廃水に含まれる有機水銀によって引き起こされた公害病と確定した、熊本大学の原田正純氏の著書『水俣が映す世界』に、「私にとって水俣病をつうじてみた世界は、人間の社会のなかに巣くっている抜きさしならぬ亀裂、差別の構造であった。そして私自身、その人を人と思わない状況の存在に慣れ、その差別の構造のなかで、みずからがどこに身を置いているのかもみえた。結論として、水俣病をおこした真の原因は、その人を人と思わない状況(差別)であり、被害を拡大し、いまだにその救済を怠っているのも、人を人と思わない人間差別であることがみえてきた。」と記されている。

 それから60年以上が過ぎ、資本主義はグローバル化を世界中の隅々まで押し広げていった。最近読んだ斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』には、「資本主義の矛盾はグローバル・サウスに凝縮されている。グローバル・サウスからの労働力の搾取と自然資源の収奪・代償の押し付けなしに、私たちの豊かな生活は不可能である。帝国的生活様式とは、グローバル・ノースにおける大量生産・大量消費型の社会のことであり、問題は収奪や代償の転換なしには維持できない。グローバル・サウスの人びとの生活条件の悪化は、資本主義の前提条件であり、南北の支配従属関係は例外的事態ではなく平常運転なのである。しかし、このような事実がすぐ忘れ去られてしまうのは、出来事が不可視化されているからである。その構造は「外部化社会」と呼ばれ、絶えず外部性を作り出し、そこにさまざまな負担を転換する。」(取意)とある。どちらも自分がどのような時代と世界を生きているのか?お前は何者であるのかを深く問うてくるものだ。先生が、晩年に「天上界」の問題を課題化しておられたが、問題があると感じているのに問題化しない在り方で生きている者のことだろう。



閲覧数:8回0件のコメント